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一昨日の話ですが、人生2回目の『いきなりステーキ』へ行って来ました。

昼時は行列が出来ている事は分かっていて、並んでまで入りたくないタイプです。

なので15時頃に待つ事なく入りました。

一般の飲食店が苦しむこの時代に行列のできる理由を知りたかったんです。

やはり思い付いた時にサッとステーキが食べられるおひとり様をターゲットにしているところが1番の成功要因なんでしょうね。

たぶん今後も小型の店舗はファミリー層よりおひとり様を意識しないと店を維持する事は難しいと思います。

実は去年までやっていた、くうねるキッチンもファミリー層を極力無視しておひとり様を最重視で運営していた事があります。

おひとり様を呼べるようになると経営が安定すると思ったからです。結果的にそうなりました。

次に何をやったかと言うとリピート頻度を上げる事に集中しました。

週に1回来てくれている人を週に2回来てもらうよう意識しました。

そのためにメニュー数を増やしたんです。

丼物をメニューに増やし最高18種類までにしました。

結果的にはおひとり様が増える事で経営は安定したのですが、ファミリーに対応する事が出来なくなりました。

家族で来られるお客さんって、別々の物を注文してシェアするのが一般的だと思います。

定食はラーメン、カレーのようにトッピングを変えるだけでは済みません。

1人で作っていたので一気に満席になる時は苦しみました。

22人目のお客さんに料理を出し終えるのに30分以上かかってしまってはクレームになります。

そこで考えたのが、ファミリー層を遠回しに断る事でした。

『4名様以上はメニュー数を3種類に絞ってください。』

とポップを用意しました。

当然お客さんからは大ブーイングです。

本末転倒(一般大衆向けな店なのに)じゃないかといろいろと叩かれました。

それでもファミリー層を意識してしまうとメニュー数を少なくしなければいけないので、店の経営が安定する絶対顧客数を確保するまで我慢しました。

その甲斐あってメニュー数を少なくしてもお客さんが減らないようになったんです。

今でもそのやり方が正しかったなんて1ミリも思っていません。

店を維持するために必要な事だったんだと思います。

店側の悩みって店主にしか分かりません。

飛行機が飛び立ってしまえば無駄な力を必要とせず飛び続けられます。

それが出来るようになればお客さんに返すサービスも増えます。

だからこそヒントを探すために僕らはもっと努力すべきだと思うんですよね。

スタッフの最低時給1100円、店舗物件を紹介してくれた人に謝礼をするフライヤーが貼ってあったりいろいろ考えていますね。

静岡の個店も負けないようやりましょう。