くうねるキッチンを経営していた時から良い事も悪い事もこのブログに書き残しています。
これを一般の方や飲食業の方が見る事で飲食業の現状を理解していただけたり、参考にしてもらえたら良いと思っています。
昨夜あった事ですが、お客さんとの間で口論になりました。
内容は、何回か店に飲みに来てくれているお客さんから、その方が故意にしているお店の商品を当店で出しお客さんの反応を見て欲しいと頼まれました。
その商品は焼いてお出しする物で5分程ガス台を使うのと火加減を見ながらタイマーで管理しなればいけせん。
1、2分なら良いのですが5分以上、他の仕事(他の料理のオーダー、ドリンク作り、会計など)と同時にこなす集中力が必要になります。
事情を言って断りたかったのですが、フライヤーで揚げたら出来るだろうと、あまり気乗りしなかったのですが一応お客さんなので引き受ける事に。
お客さんに出すならと試食をしたのですが意外と酸味が強かったのでツマミにならないのではと出さずにいたところ、その方が、
「どうだった?」
と昨夜来られて、
「まだ出していません。」
と答えたところ、
「なぜ、試してくれなかったの?」
と悪者のように言われたので、他のお客さんが6人いる前で大変失礼でしたが、口論になってしまいました。
だいたいがまだオープンして1年も経っていない僕の店は、出来る事と出来ない事の分類をしているところです。
やらない方が良い事に『七輪焼き』を今年から廃止しました。
最近になり、厨房でお出しする料理を増やし、この立ち飲み屋に合った物を出せるようメニュー数も出来るだけ多く用意するようにしています。
でも、呑みだけでフードメニューを注文する方がまだ半数程の当店ではメニューを増やせば廃棄という最悪の結果が待っています。(その辺はこの前書いたので省略します)
その対策として、メニューに【最低1フード、1ドリンクのご注文をお願いします】とオープン当初は書いていたのですがどうも伝わらなかったのかやめてしまいました。(苦笑)
静岡ではまだまだ立ち飲み屋は市民権がありません。
逆に立ち飲み屋を経験されていない方は理解に苦しむようで椅子が欲しいと言われます。
刺身をメニューに載せたら、
「立ち飲み屋で刺身があるんだ!」
とか、
「メニュー数はこんなに必要ない。」
と言われたりもします。
でも、その方にとって多いだけで、0次会、一次会、二次会、三次会での利用を店側は考えないといけないのです。
それに合った物を探しているので今はメニューは多いです。
何度も書いた事がありますが、僕が呼びたいお客さんは、缶ビールと惣菜をコンビニで買って1人で家呑みしている方です。
懐の負担を少なくし、飲み屋に来たくなる理由を作り、その人達を動かす事で街を元気にするのが目標です。
それが、メニュー構成がうまく決まらない時に持って来られても廃棄リスクが高くなってしまうんです。
先日、魚の干物を持って来てくれたお客さんがいましたが、
「焼いてみんなに出してあげて!」
と言われましたが、それこそ自殺行為なんですよね。
それを出したら店の食べ物を注文してもらえないし、その頂き物でお客さんからお金を取る訳にもいかないですからね。
くうねるキッチンの時は、ペットボトルを持ち込みそれを店内で飲んで空容器をそのままにして帰った市議会議員がいました。
分かっている人の方が多いですが、そんな事さえ知らない人もいるのは事実です。
最低でもその辺を教えられる社会を作りたいですね。
まとまりのない文章になってしまいましたが、その方が大人の対応をしてくれて握手し別れたので今後は問題ないと思います。
飲食店の1年目の生存率は低いです。
たとえ腕の良い料理人でも経営者目線にならないと来年には店は無くなってしまう世の中です。
店が必要とされるよう今日からまた悩み悩み悩んで成長していきたいと思っています。
写真は、廃棄になる前に自己消費するアジの刺身です。
※店を利用した事もないのにチラシ置いてくれってのもやめてくださいね。
こちらもどんな方かも知らないのに説明出来ないですから。
この前、お客さんに対して一方的に占いをして非難されている方がいましたが、キャッチボールしながら良い人間関係をを作って行きましょう。
成功者でもなく偉そうな事を書いてしまいましたが、スミマセン。
今後の軌道修正したい課題はいっぱいありますがそれも楽しいんですよね。(笑)