前田金三郎商店の社長の著書『日本茶の実践マーケティング』を読み終えました。
普段、本を読まない僕ですが、この本は読めました。
目的にした事は下記の4つ。
●県外からのお客さんにお茶の説明が出来るようにする為
●自分がどうしたら静岡の特産である緑茶を飲むようになるのか調査の為
●前田冨佐男さんの脳みその中を知りたい為
●当店のイベント、くうねる朝カフェの記事が書かれているというのでその確認の為
今の店の前に、くうねるキッチンという定食屋を経営していて、お茶に関する事で衝撃を受けた事があります。
本山茶の粉末を混ぜ込んだアイスを販売していました。
お客さんは、ほとんどが静岡市内や県内の方。
だけど、当時、ルビをふらずに本山(ほんやま)茶と読める方が少なかったのを覚えています。
僕は茶農家の友達がいるので多少の知識はありましたが、浅蒸し、深蒸しの説明等も出来る人は少ないのでは?
そんな事から、今はコロナ禍で県外からのお客さんはほとんど来られませんが、今の店ではお茶についての話をしたいと心掛けています。
あとは、地元の美味しいお店とか。
話は逸れますが、話題に乗せる、ってとっても大切な事。
ウチのお客さんでガチャの刺身盛り合わせを協賛してくれている田町の居酒屋『かみざき』さんを知らない人は、まずいません。
先日も2名で予約しようとしたら断られたとか、来週予約してあります、って話を店内でよく聞きます。
それを聞いてネット検索したり、行きたくなる人が出て来るんですよね。
あとはその人のタイミングで動くんだと思います。
そんな感じで、県外の方に僕の少ない知識でもお茶の説明をすると、そこにおられる地元のお客さんのスイッチも入ったりします。
どこどこのお茶屋さんが知り合いだとか、どこどこの抹茶スイーツ食べたいね、とかって話に。
著書の前田さんも来てくれたりしますが、専門家からお茶の話をしてもらったりすると、みんなの知識が向上して有難いです。
岩崎製茶の社長さんも、耳に残す説明が上手でみなさん聞き入ってくれるのは嬉しい事。
地元の人がお茶の事を語れるようになったらさぞ楽しいものになると思っています。
話を戻しますが、この本ではお茶のマーケティングと謳っていますが、お茶の基本的な事が学べ、お茶屋の社長が業界を盛り上げる為にどんな活動をしているのか分かるものです。
地元の人がもっと興味を持ち、話題に乗せる事で多くの県外の方に宣伝出来ると思います。
是非、読んでいただきたい1冊です。